こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
毎月の返済が苦しいから、債務整理をしようと思ってるんだけど、債務整理をしたら住宅ローンが組めなくなるって本当なの?
確かに、債務整理をしてからは、しばらくの間は住宅ローンを組むのは難しいんじゃ!
今は結婚も考えてるし、住宅ローンが組めないんだったら債務整理しない方がいいのかと思って聞いてみたんだ!
債務整理をしたあとで、絶対にローンが組めないってわけじゃないので、現在の返済が辛いのであれば、早めに債務整理をして今後の生活を立て直すのがいいと思うぞ!
今回の記事では、債務整理と住宅ローンの関係について、司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
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住宅ローンがある場合の債務整理についても詳しく解説します!
債務整理の手続き後に住宅ローンは組める?
債務整理とは、法律の力を使って借金を減額または免除してもらう手続きであり「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つ方法があります。
どの手続きをとった場合でも、債務整理をしたという情報は信用情報機関に記録されてしまいますので、住宅ローンの契約の際には信用情報機関の情報を参考に審査を行うため審査に落ちやすくなります。
債務整理後に住宅ローンの審査に通りやすくする方法を解説します。
債務整理後に、住宅ローンを申し込む場合には、以下の内容を押さえておくと審査に通りやすくなります。
- 信用情報が回復した後に申し込みをする
- 一つの会社に正社員として長く勤める
- 債務整理で手続きをしてない会社に審査に申し込む
- 信用情報回復後はクレジットカードやローンを利用した方がいい
1.信用情報が回復した後に申し込みをする
債務整理をした後は、一定期間は信用情報に情報が残り続けてしまいます。
銀行などの金融機関は、個人の信用情報を閲覧する権限を持っているため、信用情報に情報が残っていることは審査の際に必ずバレてしまいます。
過去に債務整理をした方と、住宅ローンのように多額のローンを契約するのは銀行にとってとてもリスクがありますので、信用情報が回復する前に住宅ローンを申し込んでも、住宅ローンの審査に通る可能性は非常に低いと思われます。
なお、ご自身の信用情報が回復したかどうかは、信用情報機関に対して信用情報の開示請求をすれば確認できます。
日本には3つの信用情報機関があり、債務整理をしたタイミングで契約していた会社が加盟している信用情報機関に開示請求をすれば、自分の信用情報が回復したかどうか確認できます。
2.一つの会社に正社員として長く勤める
住宅ローンの審査をする際は、信用情報だけでなく年収や家族構成などのさまざまな要因をもとに、総合的に審査をされます。
ですから、正社員としての勤続年数が長い方は、今後も安定した収入を得られる可能性が高いため、住宅ローンの審査に有利になります。
また、債務整理をした後でも、一つの会社に長く勤めることで住宅ローンの審査に通る可能性が高くなります。
3.債務整理で手続きをしてない会社に審査に申し込む
信用情報機関が保有している情報とは別に、各金融機関は独自に顧客データを保有しています。
過去に債務整理により借金を減額または免除したという情報は、各金融機関には半永久的に保存されている可能性が高くなります。
この状態を、信用情報に情報が残っている状態であるブラックリストになぞらえて「社内ブラック」と呼び、社内ブラックになった会社だと、信用情報が回復した後でも審査に通らないことがあります。
そのため、債務整理後に住宅ローンを組む際は、過去に債務整理したことのない会社に申し込むのがお勧めになります。
4.信用情報回復後はクレジットカードやローンを利用した方がいい
債務整理をした後でも、一定期間が経過すれば信用情報から事故情報は削除されます。
債務整理後に信用情報から事故情報が削除された時には、過去にローンやクレジットカードを利用した記録も残っていない「スーパーホワイト」という状態になります。
その時点で、ローンやクレジットカードを利用した記録がまったくないと、債務整理をした後なのではないかと疑われる可能性があります。
そのため、債務整理を利用したあとに住宅ローンの審査を申し込む際は、信用情報が回復したのを確認した後に、クレカやカードローンなどを利用し、さらに遅れずに返済をすることで、いい情報を残すのがお勧めになります。
住宅ローンの返済が苦しい時は債務整理するべき?
住宅ローンの返済が苦しいけれど、いろいろなリスクを考えると債務整理に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、毎月の返済によって生活が圧迫されているのであれば、早めに債務整理した方が結果的に生活が楽になります。
しかし、債務整理の中でも、すべての借金を帳消しにする自己破産に限っては、せっかく購入して毎月ローンを返済しているマイホームが処分の対象になります。
ここでは、マイホームを残すことが可能な債務整理のお手続きをご紹介いたします。
個人再生であれば、マイホームを残しながら借金を減らすことが出来ます。
個人再生は、裁判所に申し立てをして、住宅ローン以外の借金を約5分の1にまで大幅に減額できる手続きです。
個人再生をする際は、原則として消費者金融や銀行のカードローンやリボ払い残高など、すべての借金が減額の対象になります。
そして、個人再生の「住宅ローン特則」という制度を利用すれば、住宅ローンはそのまま支払いを続けて、大切なマイホームを失わずに、その他の借金を大きく減額することが可能です。
住宅ローンを返済中に、大切なマイホームを残しながら借金を減らしたい方は、個人再生の利用をぜひ検討してみてください。
住宅ローン以外の借金について、任意整理をするのも1つの選択肢です。
また、任意整理でも住宅ローン返済中のマイホームを維持しながら借金の減額が可能です。
任意整理は、弁護士や司法書士などの専門家を通じて債権者と直接交渉して借金の利息を減額する手続きになります。
個人再生や自己破産とは異なり、交渉相手の債権者は自由に選ぶことが出来ますので、住宅ローンを組んでいる金融機関を外して、その他の債権者に対してのみ任意整理で毎月の返済額を減額できます。
ただし、任意整理では元金については返済する必要がありますので、住宅ローン以外の借金が大きくなってしまった場合には、現実的には任意整理での解決は難しい場合もあります。
住宅ローン以外の借金が大きい場合には、やはり個人再生での解決がお勧めになります。
住宅ローンと債務整理のまとめ
ここからは今回の記事のまとめになります。
債務整理をすると、約5年から最長で10年間は信用情報に事故情報が残るために、その期間は住宅ローンを申し込むことが難しくなります。
また、住宅ローンを提供している金融機関が審査の際にもっとも重視するのは健康状態や完済時の年齢であるため、債務整理後でも住宅ローンを組める可能性は充分にあります。
最後に、住宅ローン返済中の方が持ち家を残しながら借金を減額するには、個人再生か任意整理がお勧めの手続きになります。
どうでしょう!今回のブログ「債務整理後に住宅ローンは組める?住宅ローンの審査に通る方法とは?」というテーマの解説は以上になります。
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それでは、司法書士の久我山左近でした。