こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
自己破産は、借金に苦しんでいる人たちを救済するために国が作った制度になります。
借金に苦しんでいる人にとっては、自己破産は人生をやり直すチャンスを得ることができるとても意義のある制度です。
そんな自己破産の手続きですが、もちろんデメリットもあり、自己破産後はしばらくの間はクレジットカードを利用することができなくなります。
今回のブログでは、自己破産後にクレジットカードが利用できなくなる理由、またクレジットカードが利用できなくなる場合の対処法について借金問題に詳しい司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
今回の記事を読むと、自己破産でのクレジットカードの取り扱いについての正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください!
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自己破産するぐらい借金に苦しんでいるのですから、そんな悠長なことを言っている場合ではありませんが、自己破産後のクレジットカードの利用ができなくなることが気にしている方もいらっしゃいます。
確かに、オンラインショッピングなどでクレジットカードを利用する機会はたくさんありますので、クレジットカードが使えなくなとと不便になります。
そこで、今回のブログでは、自己破産後にクレジットカードを利用できない期間や、自己破産後も利用できるカードについて、司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
自己破産後はクレジットカードが利用できなくなります。
残念ですが自己破産をした後は、原則としてクレジットカードの利用はできなくなります。
そもそもクレジットカードのクレジットという言葉は「信用」という意味で、カード会社が利用者を信用して一時的に立替え払いをしているという構造ですから、法的にみても短期的な借金ということができます。
そのために、自己破産をした後は、ローンを組めなくなるのと同様に、クレジットカードを利用することはできなくなります。
新規発行は難しくなります
自己破産をすると、銀行や貸金業者などが審査をする時に参照にする個人信用情報機関に事故情報が登録されるため、新たにクレジットカードの作成ができなくなります。
今あるカードも使えなくなる
現在あるクレジットカードについては自己破産の手続きを依頼した時点から使用してはいけません。
クレジットカードを利用すると、自己破産をする上での借金の総額が確定できなくなるという意味と、自己破産するとわかって利用するとクレジットカード会社に対しての詐欺になる可能性があるという2つの側面からクレジットカードの利用ができなくなります。
クレジットカードが利用できない期間を解説します。
日本には個人信用情報機関が3つありますが、それぞれの機関によっても登録期間が異なります。
また、この期間はクレジットカードの新規申し込みのほか自動車などのローンも組めなくなることが一般的です。
信用情報機関に事故情報が登録されている期間は決まっていて、一定の期間が過ぎると事故情報は抹消されることになります。以下が、それぞれの債務整理の手続きを行った場合の信用情報機関から事故情報が抹消される起算点と期間の一覧表になります。
種類 | 起算日 | CIC | JICC | KSC |
任意整理 | 和解成立日 | 5年 | 5年 | 5年 |
個人再生 | 手続き開始決定日 | 5年 | 5年 | 10年 |
自己破産 | 免責許可確定日 | 5年 | 5年 | 10年 |
上記を期間が経過すれば、また新たなクレジットカードが作成できるようになります。
ポイントやETCカードはどうなる?
自己破産によってクレジットカードを使えなくなる原因は、カード会社にもよりますが、基本的に「利用停止」ではなく「解約」になりますので、クレジットカードに溜まっていたポイントなどは、全て失効してしまいます。もっとも、自己破産前にポイントを使い切ってしまっても、そのことが自己破産手続きに悪影響を及ぼすことはありませんので、早めにポイントを使ってしまう方がいいでしょう。
また、クレジットカードに付いているETCカードも利用してはいけませんので、ご自身の自動車からは抜いておいた方がいいでしょう。ETCカードに関してはETCパーソナルカードを利用すればクレジットカードの審査なしで利用することができますので、現在ではブラックリストになってもそでほど大きな不利益を感じなくなっています。
自己破産後にクレジットカードを利用したい場合の対処法とは?
結論になりますが、自己破産後はクレジットカードの利用ができなくなります。クレジットカードが一種の借金という理由で利用できないのであれば、「借金ではないカード」なら利用することができます。
デビットカードを利用する
銀行にお金を預けている限度で利用することができるデビットカードは、借金を返せないリスクがないため、自己破産した人であっても利用することができます。デビットカードを利用すると、その瞬間に口座からお金が引き落とされますので現金と同じような感覚で利用することが可能です。デビットカードなら金銭感覚を養う勉強にもなるし、むしろデビットカードを利用するのはいい選択になります。
家族カードを利用する
自己破産をするのはご自身になりますので、ブラックリストに登録されるのも、あくまでご自身の情報ということになります。そのため、自己破産をした後であっても配偶者名義の家族カードであれば引き続き利用することができます。
プリペイドカードを利用する
最近では、プリペイド式のクレジットカードも増えています。スマホのアプリから支払うことのできるプリペイドカードもありますし、先払い式なので返済ができなくなるリスクはありませんし、金銭感覚を養いやすいのはデビットカードと同じになります。プリペイド式のクレジットカードにも多くの種類がありますので、それぞれを比較しながら利用するようにしましょう!
現在では、いろいろなサービスが登場しているおかげで、以前に比べると自己破産に伴うデメリットは小さくなっています。
しっかりとご自身の生活を立て直せるように、少しずつがんばりましょう!
それでは、今回の記事の「自己破産したらクレジットカードは利用できない!その対処法を解説!」というテーマについての解説は以上となります。
また、当サイトを運営する司法書士法人ホワイトリーガルでは、いつでも借金のお悩みの無料相談をおこなっています。
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借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。
それでは、司法書士の久我山左近でした。