こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
消費者金融などの貸金業者に対して払い過ぎた利息は過払い金請求することでご自身のお手元に取り戻すことが出来ます。
それでは、クレジットカードの利用分については過払い金請求の対象になるのでしょうか?
今回のブログでは、クレジットカードの利用分も過払い金請求の対象になるのか?また、クレジットカードの利用分の過払い金請求の注意点について借金問題に詳しい司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
今回の記事を読むと、過払い金請求でのクレジットカードの利用分の取り扱いについての正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください!
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消費者金融からの借金だけでなくクレジットカードも過払い金請求が可能?
消費者金融などの貸金業者に対して支払いすぎた利息分は「過払い金請求」で取り戻すことができます。
そして、過払い金請求に関しては、実はクレジットカードの利用分に対しても請求することができます。
ただし、クレジットカードに対しての過払い金請求には一定の条件を満たす必要があります。
今回のブログでは、クレジットカードの利用分も過払い金請求の対象になるのか?また、クレジットカードの利用分の過払い金請求の注意点について借金問題に詳しい司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
クレジットカードの利用分も過払い金請求が可能なケースがあります!
過払い金請求は、銀行や信用金庫などが対象ではなく、貸金業者を対象とした手続きになります。そして、クレジットカード会社は金融庁に貸金業者として登録していますので、実は過払い金請求の対象になります。
しかし、クレジットカードのショッピングの利用分に対して過払い金請求ができる訳ではありません!
以下の条件が揃うとクレジットカードの利用分で過払い金請求が可能になります。
- キャッシング枠を利用していたこと
- 最終取引から10年以内であること
- グレーゾーン金利が適用されていたこと
キャッシング枠を利用していたこと
クレジットカードの利用分で過払い金請求できるのは「キャッシング枠」の利用分だけになります。クレジットカードのキャッシング枠は消費者金融からの借金と同じように月々の返済分には利息が含まれていますので過払い金請求が可能になります。
最終取引から10年以内であること
過払い金請求の時効は「最終取引から10年以内」になります。最終取引から10年が過ぎてしまうと法律上の時効が成立してしまいますので、過払い金請求しても返還される可能性はありません。ちなみに、現在でも返済中の方に関しては時効のことを考える必要はありません。
少し専門的な話になりますが、一度は借金を完済した場合でも、すぐに同じような条件で借り入れをしていれば、連続した一つの借り入れとして最後の取引が時効の基準になります。ですから、最後の取引が10年以内であれば過払い金請求ができる可能性があります。
グレーゾーン金利が適用されていたこと
貸金業者がお金を貸し付けするときは「利息制限法」と「出資法」という2つの法律の制限を受けるのですが、2010年6月まではこれら2つの法律の上限金利に差があリマした。もちろん、お金を儲けたい貸金業者は高い方の金利で貸し付けをいたしました。
一方の法律では違法とされながら、もう一方の法律では合法とされていたので「グレーゾーン金利」と呼ばれていました。
ここで、説明したグレーゾーン金利でお金を借りて利息を支払っていたことが、過払い金が発生している条件になります。このグレーゾーン金利が撤廃されてからはかなりの年数が経過していますので、現在では過払い金が発生していることは一時期と比較するとかなり少なくなっているのが現状になります。
クレジットカードの「ショッピング枠」の利用は対象外です!
ここまでの解説でクレジットカードの「キャッシング枠」が対象というお話しをしてきましたが、クレジットカードの「ショッピング枠」なら多く使っているという方はとても多いと思います。
しかし、残念なのですがショッピング枠の利用分は過払い金請求の対象外になります。クレジットカードのショッピングで発生するのは利息ではなく、手数料になりますので過払い金請求の対象ではありません。
クレジットカードの利用分で過払い金請求するメリットとデメリット!
クレジットカードの利用分で過払い金請求をするメリットとデメリットを解説いたします。
まずメリットについては、当たり前ですが過払い金が発生していればご自身のお手元に過払い金を取り戻すことが出来ます。過払い金が戻ってきますと小さな宝くじにでも当選していたような嬉しい臨時収入になります!
デメリットについては完済しているクレジットカードであれば過払い金請求をするデメリットはありません。しかし、まだクレジットカードを利用残高があり、過払い金を取り戻してもまだ残高が残るケースだと残った残債については任意整理の手続きを取った場合と同じ扱いになりますので、信用情報機関に事故情報が登録されます。しばらくの期間は新たにローンやクレジットカードの利用ができなくなりますので注意が必要になります。
それでは、今回のブログ「クレジットカードの利用分も過払い金請求できる?!注意点を解説!」というテーマについての解説は以上となります。
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それでは、司法書士の久我山左近でした。