自己破産ができる条件や借金の額とは？自己破産できない場合もある？

こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆する司法書士の久我山左近です。

自己破産とは、やむを得ない事情で借金の返済が出来なくなってしまった場合に、裁判所の許可を得て、すべての借金の返済義務を帳消しにしてもらえる手続きになります。
借金返済に苦しむ方のためのセーフティネットである自己破産手続きは、基本的に誰でも利用できますが、裁判所から自己破産を認めてもらうためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

今回のブログでは、自己破産するための条件について、また自己破産できない場合の対処法についても司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
今回の記事を読むと、自己破産に関する正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください！

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自己破産ができない場合にどんな解決方法があるのか詳しく解説！

借金の返済が難しくなって、自己破産を検討している方は、ご自身が自己破産できる条件を満たしているかを今一度確認してみましょう。

自己破産するための条件を詳しく解説します。

自己破産するための条件は、以下の項目になりますので、それぞれ解説いたします。

支払不能の状態であること

自己破産によって借金を帳消しにするには、ご自身が支払不能であることが条件となります。
まず、ご自身の財産や収入を考慮して、今後の返済の見通しが立たないと判断された場合に「支払不能」であると裁判所に認められて、自己破産で借金の免除が可能になります。

免責不許可事由に該当しないこと

自己破産は、すべての借金の返済義務がなくなる強力な手続きになりますが、誰でも気軽に自己破産できるわけではありません。
破産法では、自己破産による借金の免除が認められない事情や行為として「免責不許可事由」が定められています。

例えば、次のようなものが免責不許可事由にあたります。

• ギャンブルや投資、浪費などによる借金
• 自己破産手続きにおいて裁判所に虚偽の申告をした
• 一部の債権者のみ優先して返済をした（偏頗弁済）
• すでに返済ができないのに新たに借金をした
• 過去７年以内に自己破産による免責を受けている

以上のように、自己破産では遊びや投資で作った借金や、自己破産の手続きで不正行為をした人の借金は免除を認めていません。
まず、この２つの条件を満たしていないと自己破産で借金の免除を受けることが出来ませんので、ご自身がこの条件を満たしているかどうかをまずは確認してみましょう。

自己破産できる借金はいくらから？

前述した支払不能の状態と関係するところになりますが、いくらの借金を抱えている場合に自己破産ができるのでしょうか？

結論からお伝えすると、いくらの借金をしていれば自己破産できるという決まりはありません。
例を挙げればた、借金の総額が１００万円の方でも、収入や財産などを総合的に判断したうえで自己破産ができる可能性があります。
逆に、１０００万円と多額の借金があっても、収入がとても多く、今後の返済が不可能だと客観的に判断できなければ、自己破産が認められないことになります。

自己破産において、いくらの借金があれば可能なのかという決まりはありませんが、借金額や生活状況によっては自己破産はお勧め出来ない方もいらっしゃいます。

自己破産は、ほぼすべての借金の返済義務が帳消しになる代わりに、以下のようなデメリットがあるためです。

• マイホームや自動車など高価な財産は没収されてしまいます。
• 自己破産後、最長で７年間は新たなローンやクレジットカードの契約ができません。
• 弁護士などの士業、保健外交員、警備員などの職業において資格制限があります。

この中でも１番痛いのはご自身が所有している財産を処分されてしまうことだと思います。
ですから、ご自身に財産がある方で自己破産を検討している方は、一度借金問題の専門家である当事務所などにご相談して、ご自身が自己破産をするべきかどうか確認するのがお勧めになります。

自己破産できないと言われた際の対処法を解説します。

自己破産をするための条件を満たしているはずなのに、相談した弁護士や司法書士から自己破産できないと言われた際の対処法について詳しく解説いたします。

別の事務所に相談してみる。

借金問題を専門とする弁護士や司法書士事務所であっても、自己破産を積極的に勧めていない事務所もあります。
その理由は、自己破産や個人再生よりも任意整理の手続きを提案した方が、事務的な労力が抑えられるケースがあるからになります。
そのため、自己破産を断られた際には、一度他の事務所に相談してみるのも１つの方法になります。

任意整理や個人再生を検討する。

ご自身では自己破産ができるはずと思っていても、客観的には自己破産の条件を満たしておらず、自己破産を断られてしまうケースもあります。
複数の事務所に相談しても自己破産ができないという回答の場合は、任意整理や個人再生など、自己破産以外の債務整理を検討する必要があります。

まず、自己破産するには借金の総額が足らないケースでは、任意整理での解決がベストになりますし、自己破産すると出来なくなる仕事の方や高額な財産を所有している方は個人再生での解決がベストになります。
これぞれの個人の状況によって出来る債務整理の方法は違いますので、まずは当事務所のような専門家に相談してみるのがご自身の借金問題を解決する１番いい流れになります。

それでは、今回のブログ「自己破産ができる条件や借金の額とは？自己破産できない場合もある？」というテーマについての解説は以上となります。

また、当サイトを運営する司法書士法人ホワイトリーガルでは、いつでも借金のお悩みの無料相談をおこなっています。
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