こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆者している司法書士の久我山左近です。
任意整理は、弁護士または司法書士がご自身の代理人になり直接相手の貸金業者と話し合いをして今後の利息をカットし、月々の返済額を減額して３年から５年程度の期間で完済してご自身の借金問題を解決する手続きになります。
任意整理の手続きをとったクレジットカードは利用できなくなりますが、任意整理を手続きを取らなかったクレジットカードはどのような取り扱いになるのでしょうか？
今回の記事では、任意整理でのクレジットカードの取り扱いについて、また任意整理の手続きを取らなかったクレジットカードが利用し続けられるかについて司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとって、今回の記事はとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
お友達登録するだけで借金がいくら減額できるかわかる！借金減額LINE診断！
任意整理でも整理していないクレジットカードは使用できる場合もあります！
任意整理の手続き後は、任意整理したクレジットカードは手続きした時点で利用できなくなります。また、任意整理の手続きを取らなかったクレジットカードは最低でも更新の手続きまでは利用できる可能性が高くなります。
そこで問題になるのは、任意整理の手続きを取らなかったクレジットカードが更新でどうなるかということですが、任意整理後にクレジットカードを更新してはいけないという法律があるわけではないので、クレジットカード会社の対応次第になるとも考えられます。
今回の記事では、任意整理でのクレジットカードの取り扱いについて、また任意整理の手続きを取らなかったクレジットカードが利用し続けられるかについて司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
任意整理をしたクレジットカード利用できなくなります。
これは当たり前になりますが、任意整理の対象にしたクレジットカードは強制的に解約になりますので利用できなくなります。これは各クレジットカード会社の規約の中で、債務整理が強制解約の事由になると決められているからになります。
一方で任意整理の手続き対象外のクレジットカードは、その後もしばらくは問題なく利用できます。確かに特に返済が遅れていなければ、次の更新までの期間はクレジットカードを利用できるケースがほとんどですが、次の更新でクレジットカードが利用できなくなるケースがあります。
クレジットカード会社が信用情報機関にアクセスして、顧客の返済状況などを確認したことによりクレジットカードの更新ができなった場合には、この信用情報を確認したことでご自身が任意整理をしたことが判明したからという理由になります。
任意整理の手続きを取った後は、クレジットカードが更新されなくなる理由はよく理解できたと思いますが、実際にはそのままクレジットカードを利用できるケースも多くあります。ただし、これは各クレジットカード会社の独自の判断によるものになりますので、更新できるとは考えない方がいいでしょう。
まあ、任意整理の手続きをおこなって負担が少なくなった返済を続けているわけですからクレジットカードがいつまで利用できるかということよりもしっかりと借金をなくしてしまった方が、その先に自動車ローンや住宅ローンなどを組むときにもずっと有利になります。
任意整理後にクレジットカードが利用できなくなった場合の対処法
任意整理の手続きを取らなかったクレジットカードが利用できる状況であれば問題ありませんが、今まで利用してきたクレジットカードが利用できなくなるといろいろと不便を感じるかもしれません。
一番現実的な方法は、クレジットカード以外のキャッシュレス決済を利用することになります。以前とは違って現在ではクレジットカードがなくても様々なキャッシュレス決済があるからとても便利な時代になりました。
デビットカードを利用する。
クレジットカードの代替品として１番有名なのは「デビットカード」になります。デビットカードは利用すると即座に銀行口座から利用した金額が引き落とされます。
クレジットカードのように翌月の支払いだと、ついつい使いすぎてしまうこともありますが、デビットカードは使いすぎの心配がありませんので、カードの利用額をコントロールしたい人にとてもお勧めです！
家族カードを利用する。
任意整理の手続きを取ってクレジットカードが作れなくなったのはご自身だけなので、家族のクレジットカードに付帯して発行できる家族カードを利用させてもらうのも一つの方法になります。ただし、家族のカードなので、くれぐれも使いすぎて迷惑をかけないようにしましょうね！
キャッシュレス決済を利用する。
お金を持ち歩きたくないとか、翌月の請求がいいのなら、キャッシュレス決済も利用できます。もちろん限度額は低いですが、キャリア決済ならスマホで利用できますし、スマホで商品を購入すると翌月のスマホ利用料と一緒に請求されます。
チャージ式決済およびプリペイドカード
VISAが発行しているプリペイドカードの「バンドルカード」や「SUICA」「PayPay」「LINEPay」「メルペイ」など店頭のQRコードで決済できるものなどとたくさんのカードがあります。バンドルカードは、アプリからお金をチャージできるし請求は翌月になりますので便利なカードになります。また、後払い決済も多くありますので、本当に現在はクレジットカードがなくても困らない時代になってきましたね。
デポジット型のカード
最後はデポジット型のカードで、あまり聞きなれないと思いますが、入会時に支払った保証金の限度額内で利用できるカードのことで、皆様が知っているカードではETCパーソナルカードなどがあります。
任意整理後にクレジットカードの審査に通りやすくする方法とは？
任意整理後にクレジットカードを再び持ちたい場合の一番確実な方法は、事故情報が登録された信用情報の回復するのを待つことになります。
以下が、ご自身の信用情報を確認するための信用情報機関に問い合わせ先になります。
| 信用情報機関 | 確認方法 | 問い合わせ |
| CIC（シー・アイ・シー） | オンライン郵送窓口 | 電話 0570-666-414 |
| JICC（日本信用情報機構） | スマホ専用アプリ郵送窓口 | 電話 0570-055-955 |
| KSC（全国銀行個人信用情報センター） | 郵送のみ | 電話 0120-540-558 |
CICとJICCはオンラインでの申請が便利です。窓口での対応は休止していることもありますので、事前に確認することをお勧めいたします。各信用情報機関で情報を確認した結果、まだ事故情報の記録が残っていば、新たな申し込みや契約はしない方がいいでしょう。
新規のカード作成の審査に落ちたら最低６ヶ月以上は期間を空けよう。
もし新規のクレジットカードの審査に落ちてしまっても、次の審査までは６ヶ月以上は期間を空けるようにしましょう。
信用情報には、クレジットカードやローンの審査に申し込んだ記録も残りますので、申し込みの記録はあるのにクレジットカードを利用した記録がなければ、審査に落ちたことがバレてしまいます。なお、この申し込みの記録が残るのが６ヶ月なので、次の審査に申し込むなら６ヶ月以上は期間を空けた方がいいということになります。
審査が通りやすいクレジットカードから申し込みましょう。
クレジットカードには、審査が通りやすいカードがありますので、まずはそういうカード会社から狙うようにしよう。
一番審査に通りにくいのは、銀行系のクレジットカードになります。業種別のクレジットカードの審査の難易度は低い順から「消費者金融系」「流通系」「信販系」「交通系」「銀行系」になりますので、まずは消費者金融系のクレジットカードから申し込んでみるのがお勧めになります。カードの審査に通りさえすれば、今までとは違った優良な取引実績も作れると思います。
仮にクレジットカードの審査が通らなかったら、１０万円以上のスマホの本体代金の分割払いからスタートするのも１つの方法になります。
ここまでで、今回のブログ「任意整理後にクレジットカードは更新できる？実は利用できる場合も！」のテーマの解説は以上になります。
このページを読んでいただいているということは、ご自身の借金問題を解決しようという前向きな思いが感じられますので、ぜひ当事務所の借金減額無料診断を活用して、ご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。
カワウソ竹千代借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。
久我山左近それでは、司法書士の久我山左近でした。
