こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
借金の返済を滞納したまま一定年数を経過すれば、「消滅時効」により支払いを請求されることはなくなります。
なお、消滅時効とは一定期間に権利を行使しなかったことにより、権利が消滅する制度になります。
今回の記事では、消滅時効の援用のメリットについて、また逆に時効援用のデメリットやリスクについても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
それでは、消滅時効の援用のメリットについて詳しく解説をいたしますので、ぜひ最後までお読みください!
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消滅時効の援用には基本的に気になるようなデメリットはありません!
借金の返済を滞納してから年月が経過し、借金が時効を迎えて、消滅時効の援用手続きを行えば、その借金の返済義務がなくなり、借金の取り立てなどもすべてなくなります。
時効援用とは、債務者が債権者に対し時効を迎えたことを主張する手続きになります。借金の滞納には消滅時効が用意されていますが、単に消滅時効の期間を経過しただけでは返済義務はなくなりません。時効援用を行いその手続きに成功することにより、借金の返済義務がすべてなくなります。
時効援用をすれば、借金の返済義務がなくなり、取り立てもなくなるというメリットがあります。他にも、時効援用の手続きにかかる費用や手間が少なく、家族や職場などにバレにくいのも利点といえるでしょう。
今回のコラムでは、消滅時効の援用のメリットについて、また逆に時効援用のデメリットやリスクについても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
時効援用のメリットを詳しく解説いたします!
消滅時効の援用すれば、借金の返済義務がなくなるなど、以下に解説するいくつかのメリットがあります。
時効が成立した借金がなくなります。
消滅時効が成立して、時効援用の手続きを行えば、借金の返済義務がすべてなくなります。ただし、借金が時効を迎えただけでは返済義務はなくなりませんので、必ず消滅時効援用の手続きをする必要があります。
借金の取り立てがなくなります。
時効援用により借金の返済義務がなくなれば、当たり前ですが借金の取り立てもなくなります。
ご自身の財産を失わずに手続きできます。
時効援用は自己破産とは異なり消滅時効を主張するだけなので、自分の財産を失わずにすべての借金を帳消しにるることが可能です。
手続きにかかる費用が安く手間が少ない
時効援用は、消滅時効を迎えている債権者対して内容証明郵便を発送するのみで手続きが完了します。
自己破産や個人再生などの債務整理の手続きとは異なり安価で行えるので、長年にわたり借金の返済に悩んでいる人に対して特にお勧めの手続きになります。
家族や勤務先にバレにくい手続きです。
時効援用は債権者に対し内容証明郵便を送るだけなので、自己破産や個人再生とは違って裁判所を通さずに行えます。そのため、同居している家族や勤務先、友人などに時効援用したことがバレないのもメリットの1つになります。
登録された事故情報は一定期間後に抹消されます。
消滅時効を援用した借金は返済義務がなくなり、実は完済と同様の扱いになります。そのため、借金の延滞によりこれまで登録されていた信用情報機関の事故情報は抹消される可能性が高くなります。
信用情報機関の事故情報が抹消されれば、新たなクレジットカードの申し込み、新たなローンの借り入れなどの取り引きも行いやすくなるので、時効の援用後は大きな金額の買い物もしやすくなります。
時効援用のデメリットやリスクを解説します。
ここまで解説してきたように、時効援用には多くのメリットがあります。また、基本的には消滅時効を援用するという行為には気になるようなデメリットはありません。ただし、時効援用は必ず成功するわけでないなどのリスクもあります。
時効援用は時効期間が経過していても必ず成功するわけではなく、失敗してしまうケースもあります。というのも、債権者が訴訟を起こすなど、時効が更新されているケースがあるからです。
時効の更新がされていた場合には、ご自身が認識していた時効の起算点と実際の起算点に違いが生じ、時効援用の通知書を送った時点で借金の消滅時効が成立していない恐れがあります。
ですから、時効援用は時効の起算点の判断や通知書の作成が難しいので、ご自身で行うのではなく司法書士や弁護士などの専門家への依頼がお勧めになります。
時効援用を行えば、長年返済できずに悩んでいた借金の返済義務をすべてなくすことが可能です。また、時効援用は借金を完済したものと同様の扱いになるので、信用情報機関に登録されていた事故情報も抹消されます。
それでは、ここまでで今回のブログ「時効援用のメリットを詳しく解説!デメリットやリスクも紹介します!」というテーマの解説は以上になります。
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時効の援用で困ったときは、お気軽に当事務所まで時効援用のご相談をしてくださいね。
それでは、司法書士の久我山左近でした。