こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
毎月返済しているのに、アコムからの借金がいつになっても減らないよ〜!
ある程度返済しても、また借りてしまったら永遠にアコムからの借金は減らないんじゃ!
わかってるんだけど‥。アコムからの借金を解決する何かいい方法ってないのかな?
そうじゃな!返済での解決が難しいのなら債務整理での解決を考えた方がいいんじゃないか。
債務整理とは、借金の返済が難しくなってしまった人を救済するための合法的な借金の減額手段になります。
また、債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法があり、それぞれの手続きで効果やデメリットが違います。
今回のブログでは、アコムからの借金を債務整理する場合のリスクや注意点について、司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
今回の記事を読むと、アコムと債務整理に関する正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください!
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アコムからの借金を債務整理する場合のリスクや注意点を解説します。
アコムは、三菱UFJフィナンシャルグループに属している消費者金融系のローン会社です。
担保不要で専用ATMから気軽に借り入れができるなど、消費者金融の中でもかなり人気がある会社になります。
そのアコムですが、債務整理する場合にはいくつかの注意点がありますので、今回の記事で詳しく解説いたします。
アコムからの借金を債務整理で解決する場合の注意点を解説します。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つの解決方法がありますので、ここからはアコムからに借金をそれぞれの手続きで解決するリスクや注意点を詳しく解説いたします。
アコムからの借金を任意整理する場合
債務整理の種類の一つである任意整理は、弁護士または司法書士が代理人となり、相手の貸金業者と直接交渉して将来かかる利息をカットしてもらい、月々の返済の負担を軽くする手続きになります。
貸金業者の年利はおおよそ15%以上のケースが多いから、200万円の借金があれば1年間で30万円以上も利息を取られる計算になります。
ご自身に200万円の借金がある場合の月々の返済は約7万円になり、完済までの利息の合計は約50万円になりますが、これを任意整理すると月々の返済は約3万3千円まで減額されて、完済までの利息はもちろんゼロ円になりますので、任意整理の借金の減額効果がよく理解できると思います。
アコムからの借金を任意整理する注意点
任意整理を行うことで、アコムからの借金を解決するメリットは今までより月々の返済額の負担が軽くなることになりますが、アコムからの借金を任意整理する場合の注意点をここから解説いたします。
まず、任意整理の手続きは相手の業者であるアコムとの交渉になりますので、アコムがいい条件で交渉に応じてくれないと任意整理後の月々の負担は軽くならないといった可能性があります。
アコムから借り入れをしてから1年以内で任意整理を行う場合には、アコムは短い期間しか返済を受けておらず、ほとんど利息も受け取っていないことになります。
利息を受け取っていないということは、アコムにとっては利益を生み出していないということになりますので、和解の条件は厳しくなり、24回以内、利息も下がりますが付加するという厳しい条件に落ち着くことが多くなります。
結論になりますが、アコムとの取引期間が短い場合には任意整理しても月々の負担が変わらない場合が多く、手続き後は利息が減るといったメリットはありますが、任意整理をしない方がいいという選択肢もあります。
アコムから借り入れしてから3年以上で任意整理を行う場合には、アコムはそれなりの期間返済を受けておりますので、ある程度まとまった利息を受け取っていることになります。
この場合は和解の条件も良くなり、60回以内、利息もゼロになるといった条件に落ち着くことが多くなりますので、任意整理をするメリットがかなり大きくなります。
また、任意整理には家族や職場にバレる可能性が低いといったメリットがありますが、基本的に元金は返済しなければなりませんので、今までより大きく返済額が下がるということもありません。
なお、借入先がアコム1社の場合で借入金額が大きくない場合は、個人再生も自己破産も手続き自体が出来ない場合やメリットがないケースがありますので、その場合のアコムからの借金の解決方法は任意整理一択になります。
アコムからの借金を個人再生する場合
個人再生とは、借金の総額を約5分の1と大幅に減額することを裁判所に認めてもらい、その減額した借金を3年程度で完済して解決する手続きです。
任意整理では、手続き後の返済が難しい場合は個人再生でご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。
アコムからの借金を個人再生する注意点
任意整理とは違って個人再生は裁判所を通す手続きになりますので、アコムの意思に関わらず借り入れの総額を約5分の1または100万円まで大幅に減額することが可能です。
ただし、個人再生の手続き後の減額幅は、借金の総額を5分の1または100万円の高い方になりますので、例えば借りれ先がアコム1社で、借入金額が100万円しかなければ個人再生の手続きをするメリットがありません。
基本的に個人再生を行うためには、借り入れの総額が300万円程度はないと大幅に減額するメリットはありませんので、例えばアコム1社だけだと、原則として個人再生の手続きは出来ません。
ただ、ご自身に安定した収入がある方で、アコム以外に数社から借り入れがあり、借り入れの総額が300万円以上ある場合は、個人再生での解決がベストな選択になります。
アコムからの借金を自己破産する場合
自己破産とは、ご自身が所有する財産を処分する代わりに借金のすべてを免除することを裁判所に認めてもらう手続きのことです。
自己破産も任意整理とは違って裁判所を通す手続きになりますので、アコムの意思に関わらず借り入れの総額をゼロにすることが可能です。
アコムからの借金を自己破産する注意点
まず、自己破産の条件については、借金の返済が出来ないことが裁判所から認められることで、自己破産で借金を免除されるということです。
例えば、手取り収入が20万円以上ある方で、アコムからの借り入れが50万円程度であれば、特別な事情がない限り裁判所からは返済が可能だという判断がされて、自己破産してもアコムの借金の免除が認められない可能性があります。
ご自身の収入にもよりますが、アコム以外に数社から借り入れがあり、借り入れの総額が100万円を超えている場合は、自己破産での解決も可能になります。
なお、自己破産はすべての借金をゼロに出来る強力な借金問題の解決方法になりますが、ご自身が所有している財産(不動産、自動車、生命保険など)は処分の対象になりますので、その点は十分な注意が必要になります。
債務整理をしてもアコムから嫌がらせは受けない。
自己破産を始めとして、債務整理の手続きを取ると、アコムは損をすることになりますので、アコムから嫌がらせを受けないかと心配になる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、アコムは銀行系の大手の貸金業者になりますので、弁護士や司法書士が代理人となり、アコムに対して受任通知を送り、その受任通知を受け取ったアコムは、依頼人に対して取り立てをしてはいけないと貸金業法という法律で決められています。
もちろん、アコムも法律をしっかりと守りますので、受任通知の送付後は、直接ご自身に督促を行うことはありません。
債務整理をした人が再びアコムで借り入れは出来ません。
債務整理した場合には、ブラックリストに登録されることもありますので、いつからまたローンやクレジットカードの利用できるかを知りたいと思っている方はとても多いと思います。
ブラックリストというのは、借金を予定通り返せなかったことに対するペナルティという側面もありますが、一度は借金問題で苦しんだ人がまたすぐに借金をして同じような苦労を繰り返すことを防ぐという目的もあります。
債務整理の手続き後は、その手続きの種類によっても期間が違いますが、おおよそ5年から7年程度は新たにローンやクレジットカードを利用することは出来ません。
ただし、債務整理をした時点で借金をしていた相手の業者からは、二度とローンやクレジットの利用は出来ません。
つまり、今回債務整理の対象になったアコムからの借り入れは二度と出来ないということになります。
これは信用情報機関に記録されたブラックリストとは関係なく、業者ごとに債務整理をした顧客のリストを作っているからだと言われています。
ここまでで、今回のブログ「アコムからの借金は債務整理で解決できる?アコムの債務整理は不可?」のテーマの解説は以上になります。
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ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用してご自身の借金問題を解決していただきたいと思います。
借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。
それでは、司法書士の久我山左近でした。