こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆者している司法書士の久我山左近です。
任意整理は、弁護士や司法書士がご自身の代理人になり、相手の業者と直接交渉することで、今後の利息をカットして月々の返済額の負担を軽くする手続きになります。
任意整理は裁判所を通しませんので、他の債務整理と比較するともっともポピュラーな債務整理の手続きです。
任意整理を含めて債務整理の手続きを取ると信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。
そして、クレジットカードが利用出来なくなって困るのが高速道路を利用する際に必要なETCカードになります。
今回の記事では、任意整理などの債務整理の手続きを取ると今まで利用してきたETCカードはどうなるのか?また今までのETCカードが利用出来なくなった場合の対処法についても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとって、今回の記事はとても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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現在ではクレジットカード以外にも便利なETCカードが利用できます!
国土交通省によると、ETCの利用率は直近の約5年で90%以上をキープしており、またETC専用の料金所もどんどん増えており、その利用率の高さが分かります。
任意整理などの債務整理の手続きを取る上で心配になることの1つが、手続きを取ることでETCカードが使えなくなるかもしれないということがあります。
今回の記事では、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)をする際に、ETCカードが今後使えるかどうかについて詳しく解説いたします。
債務整理をしてもETCカードは使える?
ETCカードは大きく分けて2種類あり、今までのようにクレジットカードに付帯しているものと、クレジットカードの機能がついてないETCだけ利用できるカードがあります。
クレジットカードに付帯したETCカードは債務整理をすると使えなくなります。
任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理の手続きを取ると利用出来なくなるのが、クレジットカードに付帯して発行されたETCカードになります。
ETCカードと一体型のクレジットカードも利用出来なくなりますし、クレジットカードを契約した際に付帯されたETCカードも利用することが出来なくなります。
借金の返済中のクレジットカードを債務整理すると強制解約になるからという理由になります。
ETCパーソナルカードは債務整理をしても利用できます。
一方でクレジット機能が付いていない、ETC機能のみのカードなら引き続き利用することが可能です。
代表的なのは、ETCパーソナルカードと呼ばれるもので、ETCパーソナルカードはクレジット機能がないので作成する際にも一般的なクレジットカードのような審査がありません。
他にも法人や個人事業主向けで、クレジット機能がない法人ETCカードやETCコーポレートカードがあります。
これらのETCカードであれば債務整理の手続きを取ってもそのまま利用し続けることが可能です。
クレジットカードに付帯したETCカードが使えなくなる理由
まず、個人再生や自己破産をすると、返済中のクレジットカードは、すべて強制解約になります。
これは各クレジットカード会社の規約により定められていますので、クレジットカードに付帯するETCカードも同時に利用することが出来なくなります。
任意整理の場合も、整理の対象にそのクレジットカード会社があれば、同じように強制解約になります。ただし、任意整理の場合は、整理の対象にしなかったクレジットカードに関してはそのまま利用し続けられる可能性がありますので、個人再生や自己破産のように絶対にETCカードが利用出来なくなるということではありません。
ただし、ずっと利用できるという保証があるわけではなくクレジットカードの更新の際に、そのクレジットカードが利用出来なくなることはあります。
債務整理後でもETCカードを使う方法を詳しく解説します。
とりあえず、一般的には債務整理の手続きを取ると通常のETCカードが使えなくなることは理解できたと思います。
以下は債務整理の手続きを取った後でも使えるETCカードになります。
- デポジット型のETCパーソナルカード
- 家族カード
- 法人ETCカード
- ETCコーポレートカード
デポジット型のETCパーソナルカード
まずは最近ではポピュラーになりつつあるデポジット型のETCパーソナルカードになります!
ETCパーソナルカードは審査がない代わりに、支払いを回収するために保証金が必要になります。保証金は解約時に戻ってきますし、ETC割り引きやマイレージサービスも受けられます。
ETCパーソナルカードの発行方法はとても簡単で、サイトにある利用申込書を印刷して、事務局まで郵送するだけでOKです。もし債務整理後にETCを利用したい場合にはETCパーソナルカードで検索してみるのもいいでしょう!
法人ETCカード
法人や個人事業主の方にお勧めなのが、法人向けETCカード。
クレジット機能は付いていませんが、ETC協同組合の発行するETCカードになります。もちろん信用情報の審査はなく、支払い方法は口座振り替えで、割り引きが豊富なのも大きなメリットになります。
ETCパーソナルカードは2万円をデポジットしないといけなかったけど、法人ETCカードなら1万円でOKです。割り引きが多いのも嬉しいので、サイトから申し込むと書類が届きますので記入してから返送いたしましょう!
ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本が発行する大口利用者向けの車両限定のETCカードになり、こちらもクレジット機能は付いていないので信用情報の審査はありません。
最大で30%の割り引きがあり、実は個人での申し込みもできます。一方でカードは1台の車載器につき1枚と制限があります。また、保証料は月の利用見込み額の4ヶ月分になりますが、最低保証金額は10万円からと他のETCと比較すると多くの費用がかかります。
ここまでで、今回のブログ「任意整理後でもクレジットカードは更新できる?詳しく解説します!」のテーマの解説は以上になります。
このページを読んでいただいているということは、ご自身の借金問題を解決しようという前向きな思いが感じられますので、ぜひ当事務所の借金減額無料診断を活用して、ご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。
借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。
それでは、司法書士の久我山左近でした。