スマホ副業詐欺のよくある手口と見分け方、被害時の相談先も紹介!

司法書士法人ホワイトリーガル

こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

最近のYoutube動画やInstagramを見ていると、頻繁に副業を進めるような動画や広告が表示されます。
スマホ1つで簡単に稼げる、隙間時間に1ヶ月に50万円は稼げる、とっても魅力がある内容になっておりますが、実際に本当に稼げるのでしょうか?
まあ冷静に考えれば、詐欺だと思うのが普通なのかも知れませんね。

「スマホ副業詐欺」とは、スマホで副業をして稼ぎたいと考えている人をターゲットとして、役に立たない教材(情報商材)を売りつけたり、高額な有料サポート契約を結ばせてお金を騙しとったりするタイプの詐欺のことをいいます。

今回のブログでは、スマホ副業詐欺のよくある手口と見分け方、また詐欺被害時の相談先についても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
今回の記事を読むと、スマホ副業詐欺についての正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください!

目次

スマホ副業詐欺のよくある手口と、その見分け方を司法書士が解説!

多くの読者の方は、現在の収入だけでは十分ではない、少しでも働いて生活の足しにしたいと思っていると思います。
1日30分の作業で収入大幅アップ、スマホだけの簡単作業、月収100万円達成者続出、未経験者でも確実に稼げる、といった非常に魅力的な触れ込みで集客している広告の中には、確実に副業詐欺が潜んでいる可能性があります。

ここからは、これからスマホ副業を検討している方や、既にスマホ副業に関連して業者と契約してしまった方に向けて、スマホ副業詐欺のよくある手口やその見分け方について、司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。

スマホ副業詐欺のよくある手口を解説!

ここでは、スマホ副業詐欺でよくある、お金を騙し取る手口や流れについて紹介します。

インターネットやSNS広告で、ターゲットを集める

インターネットのWebサイト上やTwitterやFacebook、InstagramなどのSNS上に「スマホで簡単に稼げる」「1日たった〇分スマホをいじるだけ」という広告の内容でターゲットを集めるのが副業詐欺の典型的な手口になります。
近年では、副業詐欺の手口も多様化しており、これまで以上に詐欺アカウントかどうかを見分けるのが難しくなっています。
例えば、スマホ副業での稼ぎ方や日常生活上のお得情報などを発信しているアカウントだと思ってフォローしていると突然DMが送られてきて、副業の勧誘を受けるというパターンもあります。
最初は、有益な情報だと思っていたところ、実際には詐欺業者からの勧誘だったという報告も多く寄せられています。

情報商材(副業マニュアル)を売りつけられる

インターネットやSNSで騙せそうなターゲットを集めた後の流れはLINEに誘導してきます。
スマホ副業詐欺の業者がなぜLINEに誘導するのかというと、LINEは他のSNSアプリとは異なり1対1でのやり取りを基本としたメッセージツールであるためです。
また、ターゲットから現金を騙し取ったあとは、相手アカウントをブロックしてしまえば連絡を断ち、それ以上の追及を受けずに済むというメリットがあります。
LINEに誘導したうえで、「スマホ副業マニュアル」などと称した情報商材を売りつけるのが典型的な副業詐欺の手口です。

情報商材とは、初心者でも簡単に稼げる副業の方法やひと月で30万円を稼ぐ方法といったノウハウやテクニックについての情報を提供する商品のことになります。
数千円から数万円程度の価格帯が多いのですが、書店に並んでいる書籍とは異なり、実際に購入してみないと中身が分からないというのが特徴になります。
ただ、実際の中身についてはネット検索すれば出てくるようなWebサイト上の情報を集めただけの陳腐な代物を売りつけて終わり、というパターンが多くあります。
さらに、スマホ副業詐欺の中には、その後もターゲットからさまざまな理由を付けてお金をだまし取る悪質な手口も存在していますので、次で解説していきます。

高額な有料サポート契約を結ばせる

当たり前ですが、陳腐な情報商材を買っても実際に副業で稼げる訳ではありません。
購入した商材を読み進めていっても具体的な稼ぎ方はどこにも記載されておらず、多くの場合は電話番号が記載されているページにたどり着くことになります。
具体的に稼ぐ方法を教えてくれることを期待して、購入者は指定された番号に電話をかけてしまいます。
悪質な業者は、情報商材やセミナー動画だけでは稼げないターゲットに向けて、最短で結果を出すにはサポートプランがお勧めなどといって、次は高額な有料サポート契約を結ばせるという流れになります。

クレジット契約を組ませたり消費者金融からお金を借りさせる

指定された番号に電話をすると、有料サポートプランへの加入を勧められます。
サポートプランなどのオプション契約は非常に高額になり、中には100万円以上もの利用料金を請求されるケースもあります。
冷静に考えれば、詐欺だと考えるのが当たり前なのですが、スマホ副業詐欺に騙される被害者の方は、先方が説明するように稼げるようになれば、1ヶ月20万円から50万円の収入が増えると思い込んでしまっています。
そのため、ここで高額な費用を支払ったとしても、あとから取り戻せるという心理状態になってしまうのです。

他方で、100万円以上という金額は非常に高額であるため、一括で支払うことができない人がほとんどです。
ご自身の手元にお金がないと業者に伝えると、すぐに取り返せるから大丈夫だと伝えて、クレジット契約をさせたり、ローンを組ませたりする場合があります。
この被害者の中には、説明のためにスマホに遠隔操作アプリをインストールしてほしいと言われるケースもあり、業者から指定された遠隔操作アプリをスマホにインストールすると、画面共有をしたまま、担当者から指示を受け、オンラインで消費者金融から借金させられ、そのまま業者に勝手に引き出されてしまうという被害も発生しています。

怪しいスマホ副業詐欺の見分け方を解説!

ここからは、怪しいスマホ副業詐欺の見分け方について詳しく解説いたします。

あまりにも魅力的すぎる広告文句

安易に稼げるといった内容を広告でうたっている場合には、まずはスマホ副業詐欺を疑ってください。

スマホ副業で稼げるかどうかは、案件の単価の高さや、その人の作業能力・作業スピードによって異なるはずです。
そうであるにもかかわらず、「簡単・確実・誰でも」とアピールするものは、かなり危険なアカウントである可能性があります。
冷静に考えれば、怪しいアカウントかどうかを見極めるのはそれほど難しくはありません。
なお、SNSを日常的に利用しないという人の方が詐欺に騙されるリスクが高くなるといえます。
また申込期限や残数などといった希少性をアピールして、閲覧者を焦らせて決断を急かすような内容も同様に詐欺アカウントである可能性があるため十分な注意が必要になります。

高額な案件ばかりで条件が良すぎる

あまりにも条件が良すぎるスマホ副業案件の場合にも、まずは詐欺を警戒しておきましょう。

楽な作業しか要求されていないのに、高額な報酬を約束する案件には近づかないようにして置くことが賢明です。
なぜなら、具体的な作業の内容が分からないのに、報酬だけが前面にばかり出ている広告は、実態のないおとり広告である可能性が高いからです。
案件の単価が高額になる理由には、専門的な知識や能力が必要となったり、短い納期で納品することが要求されていたりするなど、必ず高単価になるには理由が必要になるからです。
さらには詐欺業者から、このような「高額案件を獲得するために必要」とそそのかされて、価値のない情報商材を売りつけられてしまう可能性があります。
したがって、魅力的すぎるスマホ副業案件や作業内容に見合っていない高額案件には、まずは近寄らないようにしておきましょう。

SNSで派手に勧誘している

スマホ副業の情報を集めたり、チェックしたりするのにTwitterやInstagramなどのSNSは非常に便利です。
スマホ副業情報を求めているユーザーがたくさんいるため、詐欺業者もSNS上に詐欺のワナをたくさん張り巡らせています。
スマホ副業情報や稼ぎ方のノウハウを発信している真っ当なアカウントを装い、フォロワーにDM送信して情報商材の購入を勧誘してくるケースが跡を絶ちません。
フォローや「いいね」をしただけで急に親交を深めようと交流してくる場合や、最初は全然違う要件で連絡をしてくる場合もあります。
このような場合、最初はスマホ副業詐欺であることを見破るのがやや難しい傾向にあります。
SNS上で急に馴れ馴れしくDMを送ってきたり、心理的な距離を詰めてきたりする相手には注意しておきましょう。
ある日、情報商材の購入や、有料オンラインサロンへ勧誘されて、初めて詐欺だと気づくケースも多くあります。

高額な入会費・初期費用の支払いが必須

高額な入会費や初期費用の支払いを要求してくる業者の場合は、スマホ副業詐欺の可能性があります。

スマホ副業で稼ぐことが目的であるにもかかわらず、最初に登録料や教材費用の支払いによってマイナススタートとなるのはできる限り避けるべきです。
このような場合、高額な登録料や教材費用を支払った途端に、業者と連絡がとれなくなったり、教材とは名ばかりの陳腐な代物を売りつけられて返金にも応じてもらえなかったりするリスクがあります。
事前に金銭の払い込みが必要となる場合には、販売業者の名称や所在地、代表者、連絡先のほか、評判や口コミなどについてもインターネット上で検索すべきでしょう。
事前にネット検索することで詐欺業者であることが判明し、被害を受けずに済んだというケースも少なくありません。

運営事業者の情報等が不明確

紹介されるスマホ副業の内容や、報酬の支払われ方、運営事業者の詳しい情報が分からない場合には、勧誘を受けたスマホ副業には手を出さない方が無難です。

実際にスマホ副業を始める前には、作業フローが頭の中に思い描くことができ、疑問点が出てこない状態にまでを先方にチェックするように心がけておきましょう。
信用できる業者であれば、こちらの疑問にも丁寧に回答してくれ、安心して作業を進めることができるはずです。
業者が法人の場合には、法人番号を確認することができます。
また、実在する法人の場合でも口コミや評判が芳しくないこともあります。
運営元の詳細な情報が調べても出てこない場合には、詐欺業者である可能性があるため、注意しておきましょう。

副業詐欺の被害にあった場合の相談先

ここでは、スマホ副業詐欺の被害にあった場合の相談先を以下に紹介いたします。

国民生活センター(消費者センター)

スマホ副業詐欺の被害に遭った場合には、国民生活センターに相談するようにしましょう。
国民生活センター」とは、消費者問題に関する情報提供や調査研究を行っている、消費者庁管轄の機関(独立行政法人)のことをいいます。
消費生活に関する相談窓口ですので個人と事業者間のトラブルに関して相談することができます。

また、全国共通の電話番号で電話相談できる「消費者ホットライン」を設置しており、「188」番をダイヤルすることで住んでいる地域の相談窓口(市区町村の消費生活センターや消費生活相談窓口など)を案内してくれます。
消費者トラブルについては、国民生活センターで相談を補完するなどして、原則として毎日(年末年始を除く)利用することができます。
国民生活センターや消費生活センターに電話相談した場合には、専門の相談員と話すことができますので、今後の対応についてのアドバイスや専門機関を紹介してもらえます。

警察

スマホ副業詐欺の被害に遭ってお金を騙し取られたという場合には、警察に相談することもできます。
スマホ副業詐欺は、程度によって警察が対応すべき刑事事件に該当する可能性もあります。
そのため被害届や告訴状を提出することで、詐欺事件として捜査され、詐欺師である犯人が逮捕される可能性もありますし、仮に犯人が逮捕された場合には、被害者に対して示談の申し入れなどにより、一定程度の被害回復が図れる可能性もあります。
しかし、警察には民事不介入という原則がありますので、警察に相談したからといって必ずしも捜査を開始してもらえる訳ではありません。
また、詐欺事件として立件されたとしても当然に、被害者にだまし取られたお金が戻ってくるわけでもありません。
詐欺被害者がお金を取り戻すためには、犯人の氏名や住所を特定して、新たに民事手続きとして不法行為に基づく損害賠償請求や契約解除に基づく原状回復請求を求めていく必要があります。

詐欺被害を扱っている弁護士または司法書士

スマホ副業詐欺の被害に遭い実際にお金を取り戻したいという場合には詐欺被害を取り扱っている弁護士または司法書士に相談しましょう。
詐欺被害に関しては、相手方を特定できれば、不法行為や不当利得に基づいて加害者に対して損害賠償や返還請求をしすることが可能になります。
具体的には、被害金額や被害日時、相手方の所在地が分かった際には「内容証明郵便」によって支払いを請求していきます。
そして任意での交渉・話し合いで解決できない場合には、裁判所に民事裁判を提起して取り戻しを請求していくことになります。
そして判決に従った支払いを相手方が拒む場合には強制執行をすることになります。
強制執行により相手方の口座や財産を差し押さえて被害者の権利の実現を図ることになります。

当事務所では、スマホ副業詐欺で騙し取られたお金の返金交渉を得意としており、多くの実績があります。
スマホ副業詐欺の被害でお困りの方は、まずは司法書士法人ホワイトリーガルの無料相談をご利用ください。

それでは、今回のブログ「スマホ副業詐欺のよくある手口と見分け方、被害時の相談先も紹介!」というテーマについての解説は以上となります。

また、当サイトを運営する司法書士法人ホワイトリーガルでは、いつでも詐欺被害のお悩みの無料相談をおこなっています。
また、詐欺被害から金銭を取り返すことができるかの「詐欺被害無料診断」も随時受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

カワウソ竹千代

詐欺被害で困ったときは、お気軽に当事務所まで詐欺被害借のご相談をしてくださいね。

久我山左近

それでは、司法書士の久我山左近でした。

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