アコムの裁判を無視したらどうなる？訴訟された後の和解契約は可能？

こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

今回のブログでは、アコムからの裁判を無視した場合にどうなるか？について、またアコムから訴えられた場合の対処法ついても司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
今回の記事を読むと、アコムと裁判手続きの関係についての正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください！

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アコムの借金で裁判所から書類が届いた！正しい対処法を解説します！

アコムからの借金の返済をしばらく放置すると、最終的には裁判所から「訴状」や「支払督促」といった書類が届きます。
そして、アコムから裁判を起こされた際にそのまま放置していると、勝手に裁判を進められて、アコムの言い分通りの判決が出てしまいます。
この判決には、ご自身のお給料や銀行口座を差し押さえて、強制的に借金を回収できる効力があります。

裁判が確定すると銀行口座やお給料を差し押さえられます。

まず、銀行口座の残高については、借金の未払額に届くまでの金額を差し押さえることが可能です。
また、ご自身のお給料については、基本的に毎月支給される手取り額の４分の３を差し押さえることが可能です。

多くの方は、アコムから借り入れをする際に勤務先の情報を伝えているはずなので、アコムの情報をもとに、裁判所は勤務先に給料の一部を差し押さえてきます。
また、アコムと契約した時から勤務先が変わっていて、アコムに勤務先がバレていない場合でも、アコムは債務名義に基づいた「財産開示請求」という手続きによって、新たな勤務先を突き止めることが可能になります。
給料が差し押さえを受けると、裁判所の通知により、勤務先にも借金の滞納がバレることになります。

なお、財産開示請求を受けた際には、指定期日に裁判所に出頭して勤務先などの自分の財産情報を提示しなくてはいけません。
この財産開示請求の通知を受けたあとに、裁判所に出頭せずに無視を続けた場合には、６ヶ月以下の懲役または５０万円以下の罰金を受ける可能性があり、また実際に逮捕される可能性もあります。

アコムから裁判を起こされるまでの流れを解説します。

アコムの借金を滞納したからといって、すぐに裁判を起こされるわけではありませんので、ここからはアコムから裁判を起こされるまでの流れを解説いたします。

1. 滞納１日目　電話で返済するように請求を受ける
2. 滞納１ヶ月　書面が届き、勤務先に電話が入る
3. 滞納２ヶ月　ブラックリストになり他社からの借り入れもできなくなる
4. 滞納３ヶ月　一括で返済するように請求が届きます
5. さらに無視　アコムから裁判を起こされます

滞納を１ヶ月以上続けて、アコムからの手紙や電話なども無視し続けている場合には、連絡先として提出している実家や勤務先に電話が入る可能性があります。
この際は、アコムの担当者は「アコム」とは名乗らず、必ず個人名で電話をかけてきます。
ただし、この段階でも勘のいい方が近くにいれば、勤務先の同僚に借金があることがバレる可能性があります。
なお、債務者本人と連絡が取れないことを理由に、家族や勤務先などに電話をかけること自体は違法ではありません。

アコムの滞納を２ヶ月以上続けると、ブラックリストに登録されてしまう可能性が高くなります。
消費者金融や銀行などは、融資の際には信用情報機関の個人情報をもとに審査をしていますので、ブラックリストに登録されている期間は、新たな借り入れやクレジットカードの利用は出来なくなります。
また、新しいスマホの分割購入などの審査にも落ちやすくなります。

ローンの返済には「期限の利益」があり、決められた期日まで支払いを待ってもらえますが、この期限の利益を失った場合には、残債を一括で返済しなくてはならなくなります。
この一括返済請求も無視していると、最終的にアコムから裁判を起こされてしまいます。
アコムから裁判を起こされると、裁判所から「支払督促」や「訴状」といった手紙で通知が届きます。

アコムから裁判を起こされた際の対処法を解説します。

裁判が確定してご自身のお給料の差し押さえが始まった後は、基本的にお給料の差し押さえを解除することは出来ませんので、その点については十分に注意する必要があります。

アコムから裁判を起こされた際には、以下の３つの対処法が考えられます。

1. 消滅時効となっていないか確認する
2. 任意整理で分割返済する
3. 裁判上で和解する

⒈ 消滅時効となっていないか確認する

まずは、アコムからの請求が消滅時効となっていないかを確認いたしましょう。
アコムのように消費者金融からの借金は、最終返済日から５年以上が経過すると時効が成立する可能性があります。
そのため、裁判所から届いた「訴状」や「支払督促」に記載されている最終取引日を確認してください。

ただし、実際に時効を成立させて返済義務から逃れるためには「時効援用」という手続きが必要になります。
時効援用の手続きは、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して行うのが確実なので、もし時効が成立しそうな時には当事務所のような専門家に時効援用の相談をすることをお勧めいたします。

⒉ 任意整理で分割返済する

アコムからの請求を時効にするのが難しいケースでは、裁判とは別でアコムと任意整理するのも１つの方法になります。
ただし、すでにアコムから裁判を起こされている段階では、通常の任意整理のように将来の利息をまったくなくすという条件は少し難しいですが、分割での返済を認めてもらうことは可能です。
ただし、この場合でも判決は取られてしまうことが多いので、約束通りの分割返済が出来なくなると、すぐにお給料や銀行口座を差し押さえられるというリスクがあります。

⒊ 裁判上で和解する

アコムから裁判を起こされた際には、決められた期日以内に正しく対応して、裁判上での和解を目指すという選択肢もあります。
期日通りの裁判に出廷して、分割での返済を希望すれば、条件によってはアコムも分割払いに応じてもらえる可能性があります。
なお、この場合は裁判上の和解になりますので、約束通りの分割返済が出来なくなると、すぐにお給料や銀行口座を差し押さえられるというリスクがあります。

それでは、今回のブログ「アコムの裁判を無視したらどうなる？訴訟された後の和解契約は可能？」というテーマについての解説は以上となります。

また、当サイトを運営する司法書士法人ホワイトリーガルでは、いつでも借金のお悩みの無料相談をおこなっています。
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