債務整理したらクレジットカードはどうなる？また再契約はできる？

2025年7月29日

こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

「債務整理を考えているけど、クレジットカードが使えなくなったら困る…」
「将来、またカードを作れるようになるの？」

このような不安をお持ちの方は少なくありません。

確かに、債務整理をするとクレジットカードの利用に制限がかかりますが、一生作れなくなるわけではありません。
今回は、債務整理後にクレジットカードは使えるのか？再契約はできるのか？といった疑問に対して、仕組みや注意点を司法書士の久我山左近がわかりやすく解説します。
今後の生活設計に役立つ情報を知って、不安を安心に変えていきましょう。

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債務整理すると、今使っているクレジットカードはどうなる？

債務整理の手続きを行うと、原則として現在使っているクレジットカードは利用停止・強制解約となります。

これは以下のような理由によるものです

信用情報（いわゆるブラックリスト）に登録される
クレジットカード会社が債務整理を把握し、リスクを避けるために利用を停止する

自己破産や個人再生、任意整理いずれの手続きでもこの影響はあります。
ただし、任意整理の場合で、現在利用しているクレジットカードを手続きから除いた場合には、そのままそのカードは継続利用ができます。
ただし、カード会社によっては更新の時に新たなクレジットカードの発行が出来なくなる可能性があります。

クレジットカードの再契約はできるのか？

すぐに新しいクレジットカードを作るのは難しいのが現実です。
債務整理後は信用情報機関に「事故情報」として記録されるため、クレジットカード会社の審査に通りにくくなります。

では、いつになったら再契約できるの？

信用情報の記録（ブラックリスト）は、通常以下の期間で削除されます

任意整理：完済後約5年
個人再生・自己破産：手続き完了後約5～７年

この期間を過ぎれば、クレジットカードの審査に再び通る可能性が出てきます。

債務整理中・直後の支払い方法はどうすればいい？

債務整理後は、クレジットカードに頼らない現金主義の生活にシフトする必要があります。
ただし、以下のような方法で不便をカバーすることもできます

デビットカード（銀行口座から即時引き落とし）
プリペイドカード（事前チャージ型）
一部の後払いサービス（債務整理に影響がなければ利用可）

生活に必要な決済方法は確保できますので、焦らずに対応していきましょう。

子どもの教育費や生活費に不安がある方へ

「クレジットカードが使えないと、子どもの教育費などの支払いが不安」という声もよくいただきます。
しかし、債務整理はあくまで生活を立て直すための手段です。
むしろ、カードに頼り続けてしまうほうが将来的な負担は大きくなります。
早めに整理を行い、家計の見直しや現金管理に切り替えることで、安定した生活を再スタートさせることができます。