こんにちは、司法書士法人ホワイトリーガルのブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
債務整理中や債務整理後にスマホなどの携帯電話の本体を分割払いで購入することは可能なのでしょうか？
スマホはもはや生活必需品であり、借金の返済に困ってもスマホが分割で購入できないとなると手続きをすることに躊躇される方は多いのではないでしょうか？
今回のブログでは、債務整理中や債務整理後に携帯電話の本体が分割購入できるかどうか？また審査に通るケースについても借金問題に詳しい司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
今回の記事を読むと、債務整理とスマホの分割ローンの関係についての正しい知識が身に付きますので、ぜひ最後までお読みください！
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債務整理中や債務整理後でもスマホの分割購入が可能なケースを解説！
現代で携帯電話は間違いなく生活必需品の１つだと言えます。
ですから債務整理を検討する場合には、今ご利用している携帯電話への影響が気になる人もいるのではないでしょうか？
インターネット上での検索結果を見ると、債務整理をするとスマホなどの携帯電話の端末が分割払いで購入できないと書いてあることが多いのですが、実際にはどうなのでしょうか？
- スマホ端末を分割払い中に債務整理をするとどうなる？
- 債務整理中にスマホ本体を分割で購入できる？
- 債務整理後に分割の審査にクリアできる？
今回のブログでは上記のポイントを中心に、債務整理が携帯電話に与える影響について解説いたします。
スマホ端末を分割払い中に債務整理をするとどうなる？
まず、スマホ本体を分割払いで支払っている途中で債務整理をする場合に、分割払い中のスマホはどうなるのでしょうか？
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の３種類の手続きがあり、基本的にはどの手続きを取ってもスマホが利用できなくなったり回収されることはありません。
厳密に言えばスマホ本体の分割契約はローンになりますので、個人再生や自己破産では偏頗弁済といって一定の債権者を優遇したとして問題になる可能性があります。ただ、現在の実務ではスマホがなくなると仕事も出来なくなるといった問題もありますので、そこまで厳密に考える必要はありません。
ただし、任意整理でスマホの分割契約はそのまま支払いを続けて、その他の借金のみを整理するのが１番スマホに影響が出ない方法ではあります。
結論になりますが、分割契約しているスマホ本体が高額で月々の返済額が高過ぎると判断されれば個人再生や自己破産の手続きで問題になるケースがあります。もし、そういったリスクが考えられるのであれば任意整理でスマホの分割での支払いを手続きから除く方がベストな選択になります。
債務整理中にスマホ本体を分割で購入できる？
債務整理は任意整理、個人再生、自己破産のどの手続きを取っても信用情報機関に事故情報が登録されるので、債務整理中は原則として新たなローン契約は出来ない可能性が高くなります。
信用情報に事故情報が登録されている状態を一般的に「ブラックリストに載る」といいます。
スマホ本体代金の分割払いは、新たなローンと同じ契約になりますので、基本的には信用情報で審査が行われます。ですから、原則としてはスマホの分割契約は審査に通らない可能性が高くなります。
家具や家電などで新たなローン契約を組む場合には、なかなか審査に通ることは難しいのですが、スマホ本体の分割契約の場合は今までのスマホの支払いを遅れていないといったことがあれば、審査に通る可能性はかなり高くなります。スマホの分割払いの審査に通るかどうかは携帯電話会社の判断によりますので、ブラックリストに載っていても審査に通る可能性があります。
債務整理中でもスマホの分割契約が必ず出来るとは言えませんが、意外に出来る可能性はあるということです。
債務整理後に分割の審査にクリアできる？
信用情報機関に事故情報が登録される関係で、債務整理後も約５年程度の期間はスマホの分割払いが通らない可能性があります。
なお、スマホ本体の分割契約は難しくても、通信料を滞納してなければ新たな契約や乗り換えすることは可能です。
債務整理後に分割払いができない場合の対処法
債務整理後にスマホ本体の分割払いができない場合の対処法
- スマホ本体を一括で購入する
- 中古の端末を購入する
- １０万円以下の端末を分割払いで購入する
- レンタルサービスを利用する
- 家族名義で契約してもらう
スマホ本体の分割払いが出来ないだけなので、高額なスマホ本体でも一括で支払えれば購入することができます。
また、新品にこだわらないって人だったら中古のスマホ本体を購入する手もあります。新品と比べるとかなり安く手に入る場合があります。
どうしても一括での購入が難しい場合は、１０万円以下の端末を購入を検討いたしましょう。１０万円以下の端末なら審査に通って分割払いにできる可能性が高くなります。
消費者が支払い能力を超えてローンを組んだりクレジットカードを利用したりしないように、割賦販売法という法律で利用を制限していますが、例外的に１０万円以下の商品については、信用情報を参照しなくても大丈夫だというルールがあり、１０万円以下であればかなり高い確率で分割払いの審査に通る可能性があります。
ただし、１０万円以下の端末を分割払いできる可能性が高いのは、今までの利用料金を延滞や滞納していない人だけになりますので注意いたしましょう！
一定期間だけ携帯電話が必要という人には、レンタルサービスがお勧めになります。また、レンタルサービスの中には携帯電話やスマホだけでなく、タブレットやWi-Fiをレンタルしているところもあります。
最後は、債務整理をする本人ではなく家族名義でスマホの分割契約してもらうという方法もあります。
それでは、今回のブログ「債務整理中や債務整理後に携帯は分割で買える？審査が通るケースとは？」というテーマについての解説は以上となります。
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久我山左近それでは、司法書士の久我山左近でした。
